【社員旅行】東北4県バスツアー
こんにちは。
ディレクターのTIです。
恒例の設立(1978年6月30日)記念社員旅行、今年も行ってまいりました。
多くの関係者様にご配慮をいただいたこともあり、
今回も私用による不参加者を除くすべてのメンバーが参加することができました。
誠にありがとうございます。
今年は7月5日(金)〜7月6日(土)で、場所は東北。
一昨年は徳島・兵庫、昨年は島根・広島・山口。そして今年は、福島・岩手・秋田・山形です。
1日目は、福島県の郡山駅からバスに乗り、岩手県の平泉・中尊寺(希望者は毛越寺)、八幡平へ行き、秋田県の駒ケ岳グランドホテルで宿泊。2日目は、駒ケ岳グランドホテルから田沢湖、角館を経て、山形県の銀山温泉、天童(さくらんぼ狩り)と行き、郡山駅まで戻ってきます。長い。
バスでの移動距離・約880kmの大移動です。
まずは平泉・中尊寺。ここまでで既にバス移動3時間です。
奥州藤原氏の“夢の跡”平泉。そして、中尊寺に今なお輝く“光堂”金色堂。
天台宗東北大本山、奥州三十三観音番外札所、四寺廻廊の一角。
国宝・重要文化財・特別史跡に指定され、2011年には世界遺産(文化遺産)にも登録。
ありがたみがすごいです(“夢の跡” “光堂”にピンとされた方、俳句好きですね)。
1051年〜1062年に起こった前九年の役、1083年〜1087年の後三年の役を経て、
東北地方一帯に一大勢力を築いた奥州藤原氏。
中尊寺は、その初代・清衡公が長い戦乱により失われた多くの命を敵味方なく慰め、
極楽浄土へ導くとともに、奥州の平和を祈るために造営されたといわれています。
1124年には、金色堂が建立されました。
「皆金色」と称される総金箔貼りにはなにより圧倒されますが、
柱や須弥檀などの意匠にもきらびやかかつ繊細な技術・趣向が凝らされていることに気づきます。
日本仏教美術の円熟期とも称される平安末期の仏教建築・工芸技術。
その粋を集めたような金色堂。やはりありがたみがすごいです。
また金色堂には、シルクロードを渡ってもたらされた
夜光貝、象牙や宝石などがふんだんに用いられているそうです。
そう言われると急に金箔が砂漠に見えるのだから、
本当に人の思考というのは都合よくできています。
清衡公の願いは2代目・基衡公、3代目・秀衡公にも引き継がれ、
その後も毛越寺や無量光院など多くの寺院が平泉に建てられていきました。
これらの遺跡群は、「浄土思想に基づく仏国土(浄土)を表した建築物・庭園」として
文化的価値が高く認められ、2011年には世界遺産に登録されます。
一方で日本史、特に源平争乱に思い入れのある方にとっての平泉は、
「義経・弁慶の終焉の地」という認識かと思います。
実際、この中尊寺の入口には「弁慶の墓」が建てられています。
また、境内にも弁慶堂という堂があり、中には義経・弁慶の像が安置されています。
個人的な感想としては、「勧進帳」「安宅」の印象を強く受けた作品に見えました。
さて、放っておくと平泉だけでブログが4本ぐらいできてしまうので、このあたりで引き上げます。
猫も退屈そうですし。
1日目はこのあと2時間バスに揺られて八幡平の山頂付近をバスで通過して、
中腹にある大沼を1時間ほど散策し、宿舎に向かいました。
大沼ではカッコウやウグイスがさかんに鳴いていましたが、
どうもその鳴き声の8割は鳥好きの当社社員のモノマネだったらしいです。
夕食はこんな感じです。
2日目は、田沢湖からスタートです。
有名な金色のたつこ像は反対側。
金色の造形物は金色堂で十分だろということですね。
続いて角館です。
ここは武家屋敷が多く残り「みちのくの小京都」と呼ばれる地域です。
もとは戸沢氏が支配していた地でしたが、
1603年に蘆名氏の所領となったことから新たな城下町が建設されます。
蘆名氏が3代で断絶したのちは、京都に縁故のある佐竹氏の所領となり、
多くの京文化が移入されました。「小京都」と呼ばれるゆえんは、ここにあります。
戊辰戦争の戦禍を免れ、現在も当時の地割と武家屋敷が多く残る角館は、
国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)にも指定されています。
函館や川越、郡上八幡、祇園、竹富島などもこの重伝建です。
小高い丘から見える景色も素晴らしいですね。
その後バスは2時間ほどかけて銀山温泉に到着。
「大正ロマンの湯の町」の名の通りノスタルジックな温泉街が広がっていますが、
雨が降ってきた上に滞在時間が45分しかないため、ちょっと散策して終了です。
最後は、天童でさくらんぼ狩りして、また2時間以上かけて郡山駅に到着しました。
せっかくなら、山寺に行って平泉と合わせて芭蕉ツアーにすれば良かったのにとかいうのは秘密です。
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創業以来、たくさんのお客様や関係者様に支えられ、今年で41周年を迎えることができました。
皆様、誠にありがとうございます。
今後とも、なにとぞ変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
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